佃島住吉神社
2018.05.01[ 神社 ]
摂津国・佃村から、漁師とともにやってきた神様
佃島住吉神社
1590年、徳川家康の江戸入府に伴い、縁のあった摂津国・佃村の漁師33人と住吉神社(田蓑神社)の神職が家康とともに江戸に入りました。そして1646年に、故郷の住吉三神と神功皇后、そして徳川家康の御霊を奉斎しお祀りしたのが「佃島住吉神社」です。なお、正式名称は「住吉神社」。
漁師たちは江戸湾での漁業権を得流とともに、鉄砲洲の向かいにあった干潟を埋め立ててこの地を拝領し、故郷に因み「佃島」と名付け、そして神社を建立しました。
御祭神は、底筒男命・中筒男命・表筒男命(住吉三神)、息長足姫命(神功皇后)、東照御親命(徳川家康)。
現在では、月島など後代に埋め立てられた地域も含む一帯の産土神として信奉されています。
最寄駅は、東京メトロ・都営大江戸線「月島」駅。徒歩5分ほど。
龍姫大神(豊玉比売命)を祀り江戸時代後期の1822年に奉斎された境内社の「龍神社」。その後、佃小橋に白蛇を祀って造られた祠(於迦美大神)と、日本橋白木屋(かつての東急百貨店日本橋店・現在のコレド日本橋)から御神徳が大きすぎて持ちきれないと申し入れがあった大弁財天を合祀しました。現在の御祭神は、豊玉比売命、於迦美大神、龍姫大神。
境内社の稲荷社。
隅田川側にある鳥居。実は佃島住吉神社は、社殿も鳥居も西(西北西)に向いています。これは、東照御親命(徳川家康)を祀っているからでしょうか(江戸城の方角)?