熊野神社（芝増上寺）

「増上寺鎮守」として鬼門に勧請された「熊野神社」。

1624年に、増上寺の第十三世正誉廓山上人によって勧請され、増上寺の鬼門（北東の位置）に創建されました。ここは「くまの」ではなく「ゆや」と読むそうです。調べましたが「熊野」を「ゆや」と読むのは能を代表する曲にあるそう。でもそれと「熊野神社」のつながりは、、残念ながらわかりませんでした。

御祭神には、熊野三所権現として家津御子大神、大己貴命、伊弉諾尊が祀られています。

増上寺は徳川家の菩提寺。お寺についてははここでは触れませんが、ここ増上寺には歴代6人の将軍が葬られているそうです。海外の観光客の方も多く見られ、東京の観光地の一つですね。

あくまでも主役は「増上寺」、こちらは鬼門鎮護の「脇役」。日本は長く神仏習合が続いた歴史があります。それでも、仮にも「熊野権現」です、もう少し大きく祀られているかと思ったのですが、、「お寺の中の神社」とは従来（増上寺という大きなお寺ですら）こういう姿だったのかな？ということが窺い知れる、（神社に主眼を置くと）ある意味貴重な体験でした。