金綱稲荷神社
2017.10.09[ 神社 ]
江戸時代に、飛脚の道中の安全を祈願し勧請された神社
金綱稲荷神社
日本通運の祖に当たる飛脚問屋・京屋弥兵衛が、伏見稲荷大社を勧請し創建したのが起源と伝わる「金綱稲荷神社」。
ある夜、夢に御神霊が現れ「汝の篤信のためで、汝に黄金の綱を授けるものなり、ゆめゆめ疑ごうことなかれ」とのご詫宣があったことから、社名に「金網」をつけ、「金網稲荷大神」として崇めるようになったと云われています。
御祭神は、金網稲荷大神(宇迦之御魂命)。
もともと近隣にあったようですが、現在地には大正初期に遷座しました。
関東大震災の際に発生した火災により、神田も含め下町地域の多くは焼失しました。この時に、神田川沿いで炎に立ち向かい追い払う霊狐を見たという逸話が伝わっています。神田佐久間町・和泉町は、町民の尽力により震災の火災から逃れることができた数少ないエリアのひとつです。
飛脚問屋「京屋」は明治期に陸運元会社に吸収統合されましたが、その後も陸運元会社を母体に誕生した日本通運が引き続き神社の管理をしているようです。
最寄駅はJR各線「秋葉原」駅。徒歩5分ちょっと。