天縛皇神社(相模原市中央区宮下本町)
2023.12.27[ 神社 ]
帝釈天をお祀りしていた旧小山村の鎮守神「天縛皇神社(相模原市中央区宮下本町)」。
室町時代の1532年(天文元年)に、帝釈天を祭神として創建されたと伝わっています。江戸時代には旧小山村の鎮守としてお祀りされていました。当初は「天縛明神社」と称していましたが明治期の神仏分離により現在の「天縛皇神社」に改称し、御祭神も伊邪那岐命・伊邪那美命に変わりました。
神社頒布の栞には、由緒沿革として以下のように記されています。
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天縛皇神社は当地区にある新義真言宗天博山蓮乗院持ちとして、室町時代天文元年(一五三二)に創建され、帝釈天を祭神とし本地十一面観音・牛頭天王を祀り、天縛明神社として小山村の鎮守でした。
明治初期の神仏分離により天縛皇神社と称社し、帝釈天から伊邪那岐命・伊邪那美命に変え祀りました。また、小山村には神明社・熊野社・山王社を祀っていましたが、明治十二年頃足穂神社(寄宮)に合祀されました。明治四十二年(一九〇九)一〇月二六日、足穂神社より天照皇大神・神呂岐命・大山咋命を合祀しました。昭和四十八年(一九七三)社殿を新築し、令和三年(二〇二一)天皇陛下御即位を記念し新玉垣を造営しました。
今和三年(二〇二一)創建から四八九年が経過しました。
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現在の御祭神は、伊邪那岐命・伊邪那美命・天照皇大神・神呂岐命・大山咋命。天照皇大神・神呂岐命・大山咋命は、明治期に合祀された神明社・熊野社・山王社の御祭神。
現在は亀ヶ池八幡宮の兼務社となっているようです。
最寄駅は、京王相模原線「多摩境」駅。徒歩約10分ちょっと。
正面の鳥居。
御由緒板。
境内の狛犬、
手水舎。
拝殿。
拝殿に掲げられた扁額。
御祭神名の刻まれた石碑。
境内社の八坂神社。経緯について、以下のように記されています。
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明治二年(一八六九)本殿内にお祀りしていました牛頭天王を神仏分離により本殿から遷し 八坂神社としたものです 祭神は須佐之男命(スサノオノミコト)です 「お天王さま」と呼ばれるお祭りは毎年七月二十九日に神社関係者により執り行われています
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社名も、御祭神もすり替わってしまっていますが、でもこちらの神社の歴史を考えると、とても意味の大きい石宮だと思います。
外観。
リンク
MAP
神奈川県相模原市中央区宮下本町3丁目23−7