御嶽堂稲荷神社(町田市小山町)
2023.12.04[ 神社 ]
明治時代創建・旧町田街道沿いにお祀りされている「御嶽堂稲荷神社(東京都町田市小山町)」。
明治中期にこの辺りで疫病や火事が発生した際に、地域の安寧を願って、古くからこの地にあった稲荷社に秋葉社・大鳥社を勧請・合祀して創建されたと伝わっています。
境内に掲げられている『御嶽堂稲荷神社由来』には、以下のように記されています。
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御嶽堂稲荷神社の北側の道等を含む町田街道の旧道は、かつて「神奈川往還」、「浜街道」、後に「絹の道」などとも呼ばれていた。安政六年(1859)に横浜港が開港されると、大量の生糸を欧米に輸出するため、関東周辺や多摩地域の集積地であった八王子から大量の生糸が馬や人力によって運ばれていた。「神奈川往還」は、八王子から片倉、道了堂、鑓水、田端に抜けて小山地区に入り、さらに境川沿いに原町田に出て横浜港へと向かう最短距離の街道であった。明治四十一年(1908)に「横浜鉄道」(現JR横浜線)という私鉄が開業されるまでの約五十年間は非常に賑わっていた。そのため、街道筋の御嶽堂集落下村(現:御嶽堂稲荷神社付近)は小さな宿場として商家が多かった。
明治中期、御嶽堂集落下村で疫病や火事などの災難が発生した。御嶽堂集落下村の安寧と共に商売繁盛を祈願するため、明治二十九年(1896)、上村の神明神社の神職にお願いし、旅籠の裏手に従来からあった稲荷大神(商売繁盛、家内安全)に加え、秋葉大神(火難除け)ならびに大鳥大神(開運、商売繁盛)を合祀して頂き、御嶽堂集落下村の神社とした。これが御嶽堂稲荷神社の由来である。
今では御嶽堂集落の「神奈川往還」「絹の道」を偲ぶ唯一の史跡となっている。
御嶽堂稲荷神社講中
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御祭神は、上記の通り稲荷大神・秋葉大神・大鳥大神。
最寄駅は、京王相模原線「多摩境」駅。
外観。
正面から。
社殿。現在は石宮になっています。
御由緒の書かれている案内板。
MAP
東京都町田市小山町