茶ノ木神社
2017.08.15[ 神社 ]
江戸期の屋敷神が起源・「火伏せの神」としても崇められたお稲荷さま
茶ノ木神社
下総国佐倉藩・堀田家の中屋敷に祀られた屋敷神が起源の「茶ノ木神社」。
初午祭の際に庶民に参拝を許し、祠の周囲に植えられた茶の木の緑が見事で色鮮やかだったことから「お茶の木さま」と呼ばれ慕われていたそうです。またこの近隣では「江戸の華」である火事も起こらなかったことから「火伏せの神」としても崇められたそうです。
1960年に地下鉄(日比谷線)工事に伴い保谷の東伏見稲荷神社に遷されたそうですが、その後再建。1985年に「日本橋七福神」に加わり布袋尊を合祀、さらに近年社殿が再建されました。
御祭神は、倉稲魂大神。
最寄駅は東京メトロ半蔵門線「水天宮前」駅。位置的には「東京水天宮」の斜向いにあります。
場所柄、というべきか、現在は都心にある小祠ならでは、といった風情ですが、下町に暮らす庶民の崇敬が篤かったからこそ、廃れずに現在まで続いているのだと思います。ご近所にお住まい?あるいはお勤め?と思われる方々がお詣りしている姿も印象的でした。