天神社(藤沢市天神町)
2023.09.08[ 神社 ]
地域にあったふたつの神社が合祀されてできた「天神社(藤沢市天神町)」。
旧石川村内にあった天神社と神明社が、地域の区画整理事業により合祀され1977年に現在の天神社となりました。下記の御由緒からは現在の場所は区画整理事業によって遷座したように読めるのですが、古い地図や藤沢市まちづくり協会サイトの写真からもこの地にはもともと天神社があったようです。
境内にある『造営記念碑』には、御由緒について以下のように記されています。
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由緒沿革
昔よりこの地に天神社と神明社の二社あり 氏子崇敬者は両社大神ととなえて祭典を行ってきたがその由来については 天神社の社殿は寛保元年(一七四一)に造立されたと伝えられる 尚天神社の鐘楼には 弘化四年(一八四七)銘の梵鐘があったが太平洋戦争時の供出により失われ右両社共永年の風雪により損傷も甚しかった
昭和四十年頃より此の地にも都市化の浪が急速に浸透し来り 地権者は等しく将来に備えて自らの手によって 区画整理による街づくりに着目し 昭和四十六年八月より十五年余の歳月と総工費四十五億余円の巨費を投じて総面積四十五ヘクタールの区画整理事業を完成させた 此の事業の一環として両社を一緒にし天神社として 現在地にその造営を図る
昭和五十二年九月拝殿、鐘楼等が建立され 社務所 手水舎等の諸施設は昭和六十一年九月その完成を見るに至る
右経費に就いてはその一部を区画整理組合より拠出されるも大部分は氏子崇敬舎よりの浄財によるものにして 完成に当り多額の浄財を献進され事業達成に尽瘁された役員並びに氏子崇敬者各位の熱誠を顕彰し これを後世に伝えようとするものである
昭和六十一年九月吉日
全日本漬物協同組合連合会会長
藤沢商工会議所会頭
秋本善幸撰文
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御祭神は、神皇産霊神・菅原道真・天照皇大神。(※石碑には天照皇大神は書かれていませんが、神奈川県神社庁サイトには記述あり)
現在は鵠沼の皇大神宮の兼務社となっているようです。
最寄駅は、小田急江ノ島線「六会日大前」駅。徒歩約15分ほど。
正面の鳥居。西側にあります。
境内の眺め。
拝殿。
拝殿の扁額。
拝殿前の狛犬。
境内の鐘楼。
御由緒の刻まれた石碑。
石塔群。
MAP
神奈川県藤沢市天神町2丁目15