三囲神社日本橋摂社(中央区日本橋室町)
2023.01.22[ 神社 ]
日本橋三越本店の屋上に鎮座している「三囲神社日本橋摂社(中央区日本橋室町)」。
三越は、伊勢松阪の商人・三井高利が始めた呉服屋「越後屋」が起源。「天和の大火」の後に現在地に移転し現在に至っています。三囲神社は向島にある神社で、三井家が江戸に出てきた頃から守護神として崇めていたと云います。そして1914年(大正3年)に新館として完成した建物の屋上に向島から御分霊を勧請し創建されたのがこちらの神社。
神社前にある『三圍神社縁起』には、以下のように記されています。
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今から六四五年程前の文和年間 近江三井寺の僧源慶が東国を巡錫中 隅田川牛島のほとりの弘法大師建立になる 荒れ果てた小堂に立ち寄った際 その床下より現れた壷をあけるとその中より忽然と白狐が現れ壷の中の宇迦之御魂命の神像のまわりを三度めぐって、いずこともなく消え去ったので爾今この社を「みめぐり」(三圍)と呼ばれるようになったと伝えられております
また元禄六年の旱魃の際俳聖其角はこの社に「夕立や田を見めぐりの神ならば」と一句献じますと翌日早速雨が降ったといわれております
爾来何でも願い事の叶う縁起のよい神として大正三年九月二十一日当屋上に遷座されて以来広く庶民より崇められております。
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御祭神は、倉稲魂命。
最寄駅は、東京メトロ半蔵門線・銀座線「三越前」駅。
神社外観。
御由緒板。
正面の鳥居。
三囲神社の社殿。
境内にある「活動大黒天」。『活動大黒天縁起』には、以下のように記されています。
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三圍神社本社境内にある大国神は 隅田川七福神の一つとして 広く知られております
当屋上に奉賽する大黒天は「活動大黒天」といわれ福徳を授ける動的な御姿をあらわし台所を司る神として広く崇められております
ご利益を祈願すると その霊験あらたかな「三圍神社」及び「活動大黒天」は商売繁昌と幸福をもたらす神として 江戸時代より庶民に親しまれ敬愛されております
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手水舎。
MAP
東京都中央区日本橋室町1丁目4