内方姫供養塔・稲荷神社
2021.01.12[ 神社 ]
水害から村を守ったお姫様の供養塔
内方姫供養塔・稲荷神社
川に身を投じて水害から村を守ったというお姫様の話が伝わる「内方姫供養塔」と稲荷神社。
『昔、村の殿様の館に内方姫という娘がいた。ある時、大雨で川が氾濫。姫は村と田畑の壊滅を防ごうと、氏神に救いを求めて水に身を投じ、水難を鎮めた。後に姫の遺品が土の中から見つかり、村人は墓を建てて供養し、村に豊作と平穏が訪れた-』(カナロコより)という伝説が残っており、今でも命日と云われる4月11日には「姫宮様講中」の人々によって供養が行われるそうです。
この地にはかつて「恩田城」という恩田氏の城館があったと云われており(今でも「堀の内」という名称が残っています)、内方姫はその一族の娘だったのかもしれません。
もともとは地域の丘の上にあったそうですが、地域の区画整理により、現在地に遷されました。かつて上恩田杉山神社の境内に祀られていたと思われる稲荷社などと一緒に祀られています。
最寄駅は、東急こどもの国線「恩田」駅。
右側が、内方姫供養塔のようです。
もともと上恩田杉山神社に祀られていたと思われる石塔群。
奥に見えるのが、稲荷社。こちらももともと上恩田杉山神社に祀られていたと思われます。