津の守弁財天
2020.09.02[ 神社 ]
徳川家康の逸話の伝わる池の畔に佇む弁財天
津の守弁財天
徳川家康の逸話の伝わる池の畔に佇む弁財天「津の守弁財天」。
創建年代は定かではありませんが、江戸時代には美濃国高須藩松平家の上屋敷があったことから、その当時に創建されたものと思われます。
「策の池(むちのいけ)」と書かれた案内板には、以下のように記されています。
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江戸時代の古書「紫の一本」によれば徳川家康がタカ狩りの時近くにあった井戸水で策を洗ったので策の井戸と呼び澄んだこの水が高さ四メートルに及ぶ滝となりこの池に注いだので策の池と呼ばれ「十二社の滝」「目黒不動の滝」「王子の名主の滝」等と並び江戸八井のひとつとして庶民に愛されていました。
天和三年(一六八三年)美濃国高須藩々主松平摂津の守がこの付近を拝領し上屋敷としましたので庶民から遠のきましたが約白九十年後の明治五年(一八七二年)時の政府による廃藩置県の発令でこの池が解放され明治七年荒木町として住民の町となりました。人々は藩主の名を慕い「津の守」(つのかみ)と呼び今なお愛称されています。現在では湧き水は減って池も埋まり、この滝つぼ跡に昔の語り草をわずかに残しています。
古来池のほとりにあった弁財祠を昭和三十一年崇敬者によって現在地に遷座再建し「津之守弁財天」の御神明で町民の守り神としてお祭りし御加護を受けています。
平成十七年乙酉卯月
荒木町々会 解脱会
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最寄駅は、東京メトロ丸の内線「四谷三丁目」駅。徒歩4・5分ほど。