樽町杉山神社

2020.01.18[ 神社 ]

樽町杉山神社

旧樽村の総鎮守として祀られていた杉山大明神 樽町杉山神社

旧樽村の総鎮守として祀られていた「樽町杉山神社」。

創建年代は不明ですが、『新編武蔵国風土記稿』によれば棟札に「應永十八年辛卯年鰐口鋳之」とあったことから、1411年より古くからこの地に鎮座していたものと思われます。江戸時代には旧樽村の総鎮守として、そして明治期から戦中までは村社として祀られてきました。かつては「杉山大明神」と称していました。

境内に掲げられている「沿革」には、御祭神と由緒沿革について以下のように記されています。

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御祭神
日本武尊
新編武蔵風土記には、「本地荒澤不動を神体とし幣帛のみで神像は見へず」とあり、祭神が日本武尊になったのは、明治以降らしく、江戸時代は荒澤不動尊を祀っていた。境内に、稲荷社がある。

由緒沿革
樽町全町の鎮守として鎮座し、明治六年十二月村社に列格。応永十八年(一四一一年)に鋳造した鰐口は一八二〇年頃に所在がわからなくなっている。杉山神社は全国でも珍しく、江戸時代に鶴見川の流域のみ七十三社が存在していたが合祀により現在は三十一社に減少。樽町杉山神社はその中の一社で水害防止と豊作の祈願を目的として建立された。

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杉山神社というと、現在御祭神とされているのは日本武尊や五十猛命というところが多いですが、江戸時代には多くの杉山神社で不動明王像を御神体として祀っていたと云われています。こちらもそのひとつ。ただ「最初(創建当初)から」なのか、途中からそうなったのかは判然としません。謎多き、杉山神社。

現在は師岡熊野神社の兼務社になっています。

最寄駅は、東急東横線「大倉山」駅。徒歩20分ほど。

参道と社標。

鳥居。

鳥居に掲げられた扁額。

拝殿。

参道・拝殿は東向き。

境内社。

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