多摩川浅間神社
2017.01.25[ 神社 ]
富士山が望める絶好のロケーション・源頼朝の妻・政子の逸話が残る神社
多摩川浅間神社
かつて源頼朝が豊島郡滝野川松崎に出陣した際、夫の身を案じた政子が後を追ってこの地まで来たものの、わらじの傷が痛みやむなここで治療・逗留することになったそう。この時に近くの亀甲山に登り、自身の本尊である浅間神社がある富士山に向かって夫の武運長久を祈り、身につけていた正観世音像をこの丘に建てたと伝わっています。これを付近の村人が「富士浅間大菩薩」と呼び崇拝したのが神社の起源と言われています。
江戸時代に神社の土止め工事をしていた時にこの正観世音像が見つかったそう。その際に片足が欠けていたため、新たに片足を鋳造し、神事を行ったのが6月ということで、以来例祭は毎年6月に行われています。
北条政子の逸話と木花咲耶姫の説話。合わせれば「家庭円満・安産」の御神徳も増すというもの。
実際、境内からはよく晴れた日には富士山を望むことができます。多摩川沿いは東京都内でも富士山を望める絶好のロケーションですからね。木花咲耶姫の説話を思いながらここから富士山を眺めてみてはいかがでしょうか。
浅間神社ですので、御祭神は木花咲耶姫命。「一村一社」政策によって現在は熊野神社と赤城神社が合祀されています。