芝大神宮
2017.01.16[ 神社 ]
「火事と喧嘩は江戸の華」にふさわしい歴史を持つ「関東のお伊勢さま」
芝大神宮
伊勢の内外両宮を勧請して創建された「芝大神宮」。1005年創建と伝わっています。飯倉山(現在の芝公園)にあったことから「飯倉神明宮」と称されていたそうです。「芝大神宮」の名称は明治から。
源頼朝や足利直義、太田道灌、さらには豊臣秀吉に徳川家康までもが戦勝の祈願をしたと伝わっています。徳川家の菩提寺である増上寺が現在地に移転するのに伴い、芝大門に遷座しました。
御祭神は天照皇大御神、豊受大御神 。
「お蔭参り(お伊勢参り)」が流行した江戸時代ですが、実際に行けるのは一握りの人のみ。その代わり、というと表現が悪いかもしれませんが、江戸市中にあるお伊勢さまとして参拝する人も多かったよう。「関東のお伊勢さま」として庶民に慕われていました。
「火事と喧嘩は江戸の華」と言いますが、力士とめ組の騒動で有名な「め組の喧嘩」の舞台になったのがここの境内。また江戸期だけでも5度の火事に見舞われています。
かつての准勅祭社のひとつです。