瘡守稲荷神社(世田谷区瀬田)
2021.10.30[ 神社 ]
二子玉川が花街だったことを今に伝える神社
瘡守稲荷神社(世田谷区瀬田)
人々の病気平癒を願って祀られた「瘡守稲荷神社(世田谷区瀬田)」。瀬田玉川神社の飛地境内末社です。
創建年代は不明です。瀬田玉川神社のサイトには『この地に住む人々を病気から守るために造られました』とあります。
瀬田玉川神社頒布の栞内『瘡守稲荷神社』の項には、以下のように記されています。
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当社から北に歩いて5分程のところに、稲荷神社がひっそりと佇んでいます。こちらは瘡守稲荷神社といい、「瘡」とは皮膚病や性病を表す文字で、この地に住む人々を病気から守るために造られました。
その背景には、二子玉川に多くの人々が娯楽を求めて集まり、遊郭が増えたことがあります。次第に伝染病が広がり病気治癒の願いを込めて創られました。
お社の中にはたくさんの狐の置物があり、これは当時、狐の置物を奉納すると病気が治るという言い伝えがあったからです。
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二子玉川が歓楽街として発展したのは明治期以降なので、比較的新しい神社なのかもしれません。
御祭神は、倉稲魂命。
境内は現在「かさ守稲荷広場」という名称の公園になっています。
最寄駅は、東急田園都市線「用賀」駅、あるいは東急田園都市線・大井町線「二子玉川」駅。
入口の鳥居。
社標。
境内には遊具も見られます。
拝殿。
拝殿前のお狐様。
MAP
東京都世田谷区瀬田4丁目32−19