航空神社(港区新橋)
2023.04.29[ 神社 ]
航空会館の屋上にお祀りされている「航空神社(港区新橋)」。
1931年(昭和6年)に、当時の帝国飛行協会飛行館の屋上に、航空殉職者(325柱)を御祭神として創建されたのが起源です。戦中の1944からしばらくの間祭祀が中断されていましたが、日本航空協会の発足により祭祀が再開され、また航空功労者を合祀するようになりました。
かつては航空殉職者の慰霊のために祭祀が行われていましたが、現在は航空業界の躍進と航空安全輸送の祈願のための神社となっています、また羽田空港にはこちらの御分霊を祀った羽田航空神社があります。
最寄駅は、東京都営地下鉄三田線「内幸町」駅。各線「新橋」駅からも徒歩約3・4分ほどです。
エレベーターに乗り、9階で降りたところの右手にある航空神社関連の陳列物。最初は気づきませんでした。。御守りもこちらで購入可能。
『航空神社抄史』。内容は以下の通り。
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一
昭和六年八月一日、帝国飛行協会理事会で航空神社創設を決議。
二
明治神宮造営残木を拝受。同年九月初起工、十一月七日、帝国飛行協会飛行館屋上に於いて新総裁梨本宮守正王殿下ご参列のもと靖国神社加茂宮司斎主となり、盛大な鎮座祭執行。
合祀祭神 航空殉職者三百二十五柱、霊爾簿作成。
三
昭和十九年〜二十七年 神社祭中断。
四
財団法人日本航空協会発足により昭和二十八年 航空神社祭復活。
五
昭和三十八年度崇敬者総代会発足、航空功労者を合祀することとなる。
六
昭和三十八年七月 羽田航空神社創設に伴う祭神分霊祭を挙行。
七
昭和四十九年九月二十日 航空神社神霊を靖国神社境内「鎮霊社」に仮奉安のための遷座祭を執行後、仮奉安先の鎮霊社社前で合祀祭および恒例祭挙行。爾後五十七年まで八年間 鎮霊社社前で例祭挙行。
八
合祀祭神 航空殉職者、航空功労者を含め、霊爾簿総数六千三百六十七柱。
九
昭和五十六年九月 靖国神社鎮霊社に於いて航空神社鎮座五十年祭挙行。
十
昭和五十七年以降 航空神社に関する祭事はすべて航空神社奉賛会に移る。航空神社の祭祀を従来の祭神慰霊の神社から航空平安祈願祭の神社へと転換。
十一
航空神社奉賛会が主導する募金活動により、昭和五十八年八月航空会館屋上に航空神社新社殿落成。同年八月二十五日 竣工祭並びに遷座祭挙行。
十二
昭和五十九年度より毎月第一火曜日を月次祭の日(一月の新年祭は仕事始めの日)と定め、従来の九月二十日を例大祭の日とし、毎回靖国神社神職の出張奉仕により、毎月航空平安祈願祭を行う、新たな航空神社奉斎方式を定める。
十三
平成十四年度より 月次祭を、一月の新年祭と九月二十日例大祭の奉仕とする。
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その後は道案内の張り紙に従って移動。
屋外に出ると、神社があります。
社殿。
社標。
MAP
東京都港区新橋1丁目18−1 航空会館