金王八幡宮

2016.08.01[ 神社 ]

金王八幡宮

渋谷のルーツがここに・平安後期に建立され、春日局も篤く祈願を重ねた八幡さま 金王八幡宮

金王八幡宮(こんのうはちまんぐう)は、後三年の役で功を立てた河崎基家(その子渋谷重家は現在の地名・渋谷のもと)によって1092年に創建されたと言われています。重家の代にこの神社を中心に居城として「渋谷城」が築かれました。

神社の名称にある「金王」とは、渋谷重家が子供に恵まれず当地で祈願を続けていた際に金剛夜叉明王が妻に宿るという夢を見、結果授かった子に名付けた「金王丸」、後の土佐坊昌俊からとられているそうです。境内には彼を祀る「金王丸御影堂」があります(※土佐坊昌俊に出自に関しては諸説あるようです)。

現在の社殿・神門は、1612年建立。三代将軍家光の乳母・春日局が、家光が跡取りとなるよう金王八幡宮に祈願を重ねていたそう。そして具足始の儀(跡取りとして正式に認められたことを示す儀式)が行われることが決まった際に、ご加護に感謝し金品を奉納、それによって建立されたものです。

渋谷駅から徒歩5分ほどの場所なのですが、渋谷警察署の裏手という、おそらくは渋谷駅近辺で一番「人が少ないエリア」にあります。そのせいもあるのでしょうが、境内に入ると空気が一変します。「境内は神域」というのが伝わって来る神社です。

この地に咲く「金王桜」(長州緋桜)はかつて「江戸三名桜」の一つに挙げられていたそう。桜の季節に改めて来たいですね。

ちなみにこの神社の東側を通る坂道は「八幡通り」。並木橋を越えると代官山・中目黒に通じる道路です。この通りはかつて「鎌倉街道」と呼ばれた古道です。

境内社の御嶽神社。

境内社の稲荷社。

金王丸御影堂。

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