駒留八幡神社(世田谷区上馬)

2021.12.28[ 神社 ]

駒留八幡神社(世田谷区上馬)

上馬引沢の鎮守として祀られていた八幡さま 駒留八幡神社(世田谷区上馬)

鎌倉時代創建・上馬引沢の鎮守として祀られていた「駒留八幡神社(世田谷区上馬)」。

1308年(徳治3年)、当時この地を所領していた北条左近太郎入道成願という人物によって創建されたと伝わっています。馬に乗り、立ち止まったところに社殿を造営したと云われ、そのことから「駒留」という名がついたのだそう。

世田谷区教育委員会による案内板には、以下のように記されています。

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祭神は天照大神、応神天皇。北条左近太郎入道成願は、当時この地の領主で、あつく八幡大神を崇敬し、徳治三年(一三〇八)社殿を造営し、経筒を納め駒留八幡とあがめたてまつった。その後世田谷城主吉良頼康は、その子の追福のため、八幡宮に一社相殿として祀り若宮八幡と称した。また、その母常盤を弁財天として祀ったのが、厳島神社である。

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吉良頼康は常盤という側室を寵愛していたと云います。しかしそれを他の側室たちは妬み、常盤の悪い話を吹聴します。度重なる讒言にやがて頼康は常盤を遠ざけるようになリました。身の危険を察知した常盤は自害したとも、追手に斬られたとも云われていますが、この時懐妊していた常盤は頼康の子を死産。これを知った頼康は他の側室たちを死罪にし、死産した男の子を「若宮八幡」として相殿に、また常盤を弁財天として境内に祀りました。

御祭神は、応神天皇・天照大神。天照大神は、明治期に天祖神社を合祀したことによるもの。

最寄駅は、東急世田谷線「若林」駅。徒歩約5分ほど。東急田園都市線「駒澤大学」駅、「三軒茶屋」駅からも徒歩圏です。

正面の鳥居と社標。

拝殿。

境内社の厳島神社。吉良頼康の側室・常盤の霊を弁財天として祀っています。戦前は鳥居の前・現在の駐車場の位置に池があり、その中の島に祀られていたそうです。

境内社。

境内社。

MAP

東京都世田谷区上馬5丁目35−3

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