金子山稲荷神社
2020.03.11[ 神社 ]
西大井の一角に鎮座するお稲荷さま
金子山稲荷神社
西大井の一角に鎮座するお稲荷さま「金子山稲荷神社」。
創建年代は不明ですが、古くからこの地に鎮座していたようです。
境内にある石碑には、その経緯が刻まれています。
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當稲荷社ハ昔ヨリ金子稲荷ト稱シテ有名デアル
鎮座ノ原因等ハ不詳ナレド明治二十年頃ハ平林九兵衛氏ノ土地ニ建立セシテ居リ其後メソジスト協會川上同族株式會社等ノ土地買得ニ會ヒ自然稲荷社モ傳々スル事四回及ニ常々関係者ヲシテ●カハシメテ居タ
斯ノ如ク敦地ノ所有者移動ニヨリ一定不受の社地得ナルヲ甚ダ遺憾トシ茲ニ崇敬者一同●定ノ上現在土地所有者川上同族株式會社長邦徳太郎ノ共有者ヨリ譲受ケ昭和十年二月土地買収のノ登記ヲ了シタ次第デアル
(以下略)
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明治以降、遷座を数度か余儀なくされたようですが、最終的には昭和10年(1935年)現在地に落ち着いたと記されています。(※いくつかは不明な文字も残っていますが、、頑張りました!)
この地にはかつて「金子某と云う富豪というものが居住していた」と『新編武蔵風土記稿』に記載があり、「金子山」はこの富豪に由来するもののよう。とはいえ、『新編武蔵風土記稿』が編纂された時点で過去のお話になっており、「金子某」がどんな人だったのかはわかりませんでした。神社も、もしかしたらこの富豪にまつわるお稲荷さまなのかもしれません。
御祭神は、宇迦之御魂神。
最寄駅は、JR横須賀線「西大井」駅。徒歩約10分ほど。
社殿。
社殿前のお狐様。
御由緒の刻まれた石碑。