亀塚稲荷神社
2018.08.07[ 神社 ]
「月の岬」と呼ばれていた時代の白亀の伝説が残る神社
亀塚稲荷神社
かつて、この地が「月の岬」と呼ばれていた頃、ここに住み着いた白い亀が、大雨からあけた朝に石になっていたと云います。住民はこれに驚き、祠を造り亀の霊を祀ったそう。その後、太田道灌がこの地に物見台を設置するに当たり、この祠を守護神として社殿を造営したのが神社の起源と伝わっています。
もともとは現在の亀塚公園の亀塚に鎮座していた(つまり「この地」とは亀塚公園付近)のですが、江戸時代の1755年に功運寺内に遷座し、その後お寺は移転したものの神社のみこの地に残されたそうです。しかし「月の岬」、良い名称ですよね。「亀塚」は残って「月の岬」は何故残らなかったのか、ちょっと残念な気も。
御祭神は、伊邪奈伎大神・伊邪奈美大神・宇賀霊大神。「稲荷神社」とあるので「宇賀霊大神」(宇迦御魂命)を祀っているのは推測されますが、、御由緒からはなぜ「稲荷」なのかは、今ひとつわかりません。。
最寄駅は、JR山手線・京浜東北線「田町」駅。徒歩8分ほど。
社標。
秩父青石に刻まれた、関東地方での阿弥陀信仰に基づくと云われる「弥陀種子板碑」。この中のひとつは、新田義貞一族の霊を弔うために建立されたものだと云われています。神社よりこちらの方が文化的には重要なよう。
現在は「聖坂」と呼ばれる坂の途中・マンションの敷地内にあります。ちなみにすぐそばの敷地はその名称で有名な(?)「普連土学園」。