津島神社・稲荷神社(稲城市東長沼)

2022.06.04[ 神社 ]

津島神社・稲荷神社(稲城市東長沼)

10世紀創建と伝わる天王さん 津島神社・稲荷神社(稲城市東長沼)

旧川崎街道沿いにある、疫病除けのためにお祀りされた「津島神社・稲荷神社(稲城市東長沼)」。

東長沼・上新田地区にお祀りされていることから「上新田津島神社」とも呼ばれています。創建は945年(天慶8年)と伝わっています。

鳥居脇にある『津島神社天王社縁起』には、以下のように記されています。

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天慶八年(九四五)念佛信奉者当所仁右衛門毎年多摩川の氾濫とその後に起こる各戸の病難を救わんと空也上人より牛頭天王を授けられ戸民相寄り柳島の水上に祀理、津島牛頭天王社を御本社とする
大正十五年、愛知県津島神社(津島牛頭天王社)の御神格奉祝のため代参を派遣し、此の機当社は津島神社と改称し奉る

平成二十八年六月吉日建立

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相殿の稲荷神社については、神社頒布の栞に以下のように記されています。

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当所吉立久右ヱ門氏、徳川幕府の瓜奉行にて府中に住し多摩川右岸地区を担当ありしが職を辞して柳島(現西仲町)に居を移し近隣の主婦を集め機業を興し押立の手作り稲荷を信仰す、玉川の増水等は参拝意の如くならず村内繁昌の為牛頭天王社の相殿として伏見稲荷神の勧請を牛頭天王社の氏子諮る、氏子は是を了承し元禄十四年(1701)九月十九日、導師樹光山常楽寺大僧都法印遷海にて勧請遷座し奉る

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どちらも多摩川の氾濫と、氾濫後に起こる疫病の流行から集落を守るために勧請・お祀りされたんですね。中世において(現代でももちろん大変なことですが)川の氾濫というのがいかに深刻なものなのかを感じます。。

現在の御祭神は、須佐之男尊・倉稲魂命。

最寄駅は、JR南武線「稲城長沼」駅。徒歩約5・6分ほど。

正面の鳥居。

鳥居の脇にある、御由緒の刻まれた石碑。

住宅の間にある参道。

社殿。

MAP

東京都稲城市東長沼402

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