傳明寺小祠(文京区小日向)

2025.09.30[ 神社 ]

傳明寺の境内にお祀りされている小祠 傳明寺小祠(文京区小日向)

傳明寺の境内にお祀りされている小祠「傳明寺小祠(文京区小日向)」。

傳明寺は1624年(寛永元年)に創建された曹洞宗の寺院。徳川三代将軍家光が鷹狩りの帰途この寺に立ち寄り、庭一面の藤を見て「これこそ藤寺なり」と言ったことから「藤寺」と呼ばれるようになったそう。

その境内にお祀りされているのがこちらの小祠。しかし詳細は残念ながらわかりませんでした。

寺へと続く坂は「藤坂(富土坂)」と呼ばれており、文京区教育委員会による案内板には、以下のように記されています。

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藤坂(富土坂・禿坂)
小日向四丁目3と4の間

「藤坂は箪笥町より茗荷谷へ下るの坂なり、藤寺のかたはらなればかくいへり、」(『改撰江戸志』) 藤寺とは坂下の曹洞宗伝明寺である。
『東京名所図会』には、寺伝として「慶安三年寅年(1650)閏十月二十七日、三代将軍徳川家光は、牛込高田辺放鷹(鷹狩りのこと)御成の時、帰りの道筋、この寺に立ち寄り、庭一面に藤のあるのを見て、これこそ藤寺なりと上意があり」との記事があり、藤寺と呼ぶようになった。
昔は、この坂から富士山が望まれたので、富士坂ともいわれた。
『続江戸砂子』に、「清水谷は小日向の谷なり。むかしここに清水が湧き出した」とある。
また、ここの伝明寺には名木の藤あり、一帯は湿地で、禿(河童)がいて、禿坂ともいわれた。

藤寺のみさかをゆけば清水谷
清水ながれて蕗の薹もゆ(太田水穂)

文京区教育委員会

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最寄駅は、東京メトロ丸ノ内線「茗荷谷」駅。

藤坂の上から。現在はビル等もあり富士山は見えないかも?ですが、坂下には丸ノ内線の地上区間があり、地下鉄を下から仰ぎ見ることができます。

坂を下って左側にあるのが藤寺こと傳明寺。

見事な藤棚。

傳明寺の本堂。

藤棚の脇に、小さな祠がお祀りされています。

MAP

東京都文京区小日向4丁目3−11

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