土橋神社(川崎市宮前区土橋)
2017.12.02[ 神社 ]
源頼朝の逸話が残る、元宮前村土橋の総鎮守
土橋神社(川崎市宮前区土橋)
江戸時代初期にはこの地に鎮座していたと伝わる「土橋神社(川崎市宮前区土橋)」。
詳しい創建年代は不明ですが、寛文年間(江戸時代初期)には、この地に「神明宮」として祀られていたと伝わっています。
明治期に入り村内の10社を合祀し「土橋神社」と改称されました。村内には、東西南北とその中央に、村を護るように祠が建てられたそうですが、これらの多くは天台宗正福寺(土橋神社からは西北西に400mほど行ったところにあるお寺)持だったそう。
現在の御祭神は、大日霊貴命(天照皇大神)。
社名にもあるこの土地の名称「土橋」は、かつて源頼朝が矢上川(この地を流れる川)を渡ろうとした際に、橋がなかったため、家来に命じて丸太を渡し土を盛り、橋を掛けたことから「土橋」と呼ばれるようになったと云われています。「土橋村」は戦国時代〜江戸時代初期には定着していたよう。
現在は宮前区平にある白幡八幡大神の兼務社となっています。ちなみに現在の区の名称「宮前区」の読みは「みやまえく」ですが、かつてあった「宮前村」は「みやさきむら」と呼ばれていました。
最寄駅は東急田園都市線「宮前平」駅。徒歩約3分ほど。
実は幼少期から20年近くこの地に住んでいました。当時はもっと寂びれた印象があったのですが、、立派な佇まい。
おそらく合祀された境内社と、かつて行われていた養蚕講などの碑。
社殿へ向かう石段。
MAP
神奈川県川崎市宮前区土橋1ー10ー2