鳥越神社
2017.05.29[ 神社 ]
七世紀創建・「鳥越大明神」として慕われた古社
鳥越神社
651年に、日本武尊を祀って創建された「白鳥明神」が起源と伝わる「鳥越神社」。
その後、源頼義・義家が奥州征伐に向かう途中にこの地で隅田川越えに難儀した際に、一羽の白鳥が飛んできて川の浅瀬に降り立ち、ここならば渡れると悟してくれたそう。無事に川越えを果たした後、これは白鳥明神の御加護に違いないということでこの神社に参拝し、「鳥越大明神」の社号を贈ったと伝わっています。
もともと鳥越神社があった付近は「鳥越の丘」(白鳥山)と呼ばれた小高い山があり、第六天神宮(現在の第六天榊神社)、熱田神社とともに「鳥越三所明神」のひとつに数えられていたそうですが、江戸初期(家康の時代と家光の時代)に「鳥越の丘」は切り崩されてしまいました。現在は、とても山や丘があったとは思えない、平らな街並みです。
御祭神は、日本武尊。相殿に、天児屋根命、東照宮公(徳川家康)。東照宮公は、近隣にあった松平神社が関東大震災で焼失したため合祀されました。
なお「鳥越」についてはもう一つ、平将門にまつわるお話が。京で晒されていた将門の首がこの地を飛び越えていったことから「飛び越え→鳥越」になった、という伝記もあるようです。
最寄駅は都営浅草線・大江戸線「蔵前」駅。徒歩5分ほど。
大鳥居前にある「白鳥橋」。
扁額。