徳持神社
2020.02.16[ 神社 ]
鎌倉時代創建・旧荏原郡池上村大字徳持の鎮守として崇められていた八幡さま
徳持神社
鎌倉時代創建・旧荏原郡池上村大字徳持の鎮守として崇められていた「徳持神社」。
鎌倉時代・建長年間(1249〜1255年)に、豊前国・宇佐八幡宮より御分霊を勧請し創建されたと伝わっています。古くは「御旗山八幡宮」と称していたと云います。
1906年(明治39年)に池上競馬場建設のために現在地に遷座。1908年(明治41年)に社殿が再建され、「徳持神社」と改称されました。現在の社殿は戦後に再建されたものです。ちなみに競馬場があった頃は、競馬場までの輸送は大森駅からの人力車だったそう。
御祭神は、誉田別之命。相殿に、宇迦之御魂命。これは、遷座した際に村内の稲荷社を合祀したことによるもの。
この地域は、呑川によってもたらされた水によってかつては水田が広がっていた場所。その後池上電気鉄道(現在の池上線)の開通と関東大震災後の人口流入による開発によって現在の姿の原形が出来上がりました。江戸郊外の町の変遷というのも、散歩していて(そして調べて)気付く楽しさのひとつ、ですね。
最寄駅は、東急池上線「池上」駅。徒歩5分ほど。
鳥居と社標。
狛犬。
境内社の田中稲荷神社。