高田天満宮
2019.02.20[ 神社 ]
鎌倉末期創建・高田村の総鎮守として祀られてきた天神さま
高田天満宮
1325年に創建されたと伝わる「高田天満宮」。江戸時代には高田村の総鎮守として祀られていました。正式名称は「天満宮」。
境内に掲げられている御由緒には以下のように記されています。
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後醍醐天皇の御世 正中二年(一三二五)五月二十五日の夜申酉(西南西)の方角より光物が現れしきりに振動した 夜になっても四方を昼夜の如くに明るく遂に当地の山中に鎮まったが昼夜を問わず電光が乱れ飛び人々は近づく事が出来なかった この時小蛇が梅の若木の下に現れ異香を放ちその様子は観世音菩薩が天神として垂迹したかのように思われた 奥禅寺の弁殊法印はこれこそ衆生済度の方便大慈悲なりと感じ先達となって榊の枝を取り前に置くと小蛇は榊枝の上に留った 領主桃井播磨守直常はこの様子を感じ入り社殿を建立して一帯の氏神と為した
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光(雷)・蛇(蛇は雷の化身)・梅・そして観世音菩薩と、天神信仰に関するもの勢揃い、といった感じですね(足りないのは牛くらい?)。この中で出てくる桃井直常は、鎌倉末期〜南北朝時代の足利氏一門の武将。本拠地は上野国群馬郡桃井(現在の群馬県内)なのですが、一時期はこの地も治めていたんですね。
御祭神は、菅丞相霊(菅原道真公)。
最寄駅は、横浜市営地下鉄グリーンライン「高田」駅。徒歩3分ほどでしょうか。大鳥居は丘の下(駅側)にありますが、高台からの眺めの素晴らしい場所に鎮座しています。
大鳥居。高田駅側から来ると、社殿はこの石段を登った高台の上。現在は住宅街の中なのですが、かつては「鎮守の杜」の雰囲気があったのでは、と思います。
石段前の太鼓橋。
石段を登り切った先、しばらく進むと社殿が見えてきます。