椙森神社
2017.08.21[ 神社 ]
江戸三森のひとつ・「富くじ」にちなんだ日本唯一と言われる富塚がある古社
椙森神社
平安時代の931年創建と伝わる古社「椙森神社」。
940年、藤原秀郷が平将門追討の際にこちらの神社に戦勝を祈願した後討伐を果たし、その報賓として白銀の狐像を奉納したという逸話が残っています。この銅像は現存しているそう。
1466年には、太田道灌が雨乞いの祈願をしたところ霊験があったことから、京都伏見稲荷の五社大神を勧請したと云われています。
さらに後年の1661年、「吉川神道」の創始者・吉川惟足により、恵比寿大神を合祀することとなりました。現在では日本橋七福神のひとつになっています。
江戸時代には江戸三森(他は柳森神社、烏森神社)のひとつに数えられ、江戸庶民から篤い信仰を得ていたと云われています。
当時の江戸は頻発する火事等により、寺社仏閣の修復のために幕府の許可を得て富くじが盛んに行われていたようですが、ここも富くじが行われていた神社のひとつ。これを偲んで、大正期に「富塚の碑」が建立されました(現在の富塚の碑は昭和28年に再建されたもの)。これは日本で唯一の富塚と言われています。
御祭神は、五社稲荷大神。相殿に恵比寿大神。
最寄駅は東京メトロ日比谷線「小伝馬町」駅。徒歩5分ほど。
お詣りした日は社殿のお色直し中でしたが、この記事を掲載する頃にはそれも終わって綺麗な姿が見られるかも?建物本体は白、屋根は鮮やかな空色の社殿になっていることと思います。
狛犬。
富塚の碑。