相州春日神社(横浜市戸塚区俣野町)
2023.08.31[ 神社 ]
横浜ドリームランドの発展を祈願し創建された「相州春日神社(横浜市戸塚区俣野町)」。
1964年(昭和39年)、新規開園を迎える横浜ドリームランドの発展と繁栄を祈願して、春日大社の御分霊を勧請し創建されました。これは、同じ経営者が先に開業していた「奈良ドリームランド」が奈良市にあったことによるものだそう。横浜ドリームランドは2002年(平成14年)に廃園となってしまいましたが、神社はそのまま残りました。境内には奈良公園からやってきた鹿が飼われ、繁殖されている「神鹿苑(しんろくえん)」が現在もあります。
鳥居脇に掲げられている御由緒板には、以下のように記されています。
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当春日神社は、昭和三十九年八月に奈良春日大社の御分霊を勧請し、ここ俣野の地に御鎮座なされました。御祭神は皇祖肇国の折、神功あらせたれた武甕槌命、経津主命、天児屋根命と比売神を奉斎し武甕槌命、経津主命二柱の神は国土開発の守護神として、天児屋根命は文筆の神と仰がれ学業成就を願う崇敬神として、比売神は安産の神として御神徳いよいよ高くこの四柱の神々を尊崇して春日皇大神と申し上げ、皇室に於かれましても代々御崇拝遊ばされ、又国民等しく敬仰する神々であります。
殊に武甕槌命が奈良にお移りの際、本社鹿島の宮を御出発になり、途中無事奈良に御到着になったことから鹿島立の信仰が生れ、爾来旅行安全、交通の神として尊ばれています。
此処に横浜ドリームランド開設されるに当り、開発の神、殖産興業、安産の守護を仰がれる春日大社の御分霊を勧請し、奉斎されたものであります。
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上記の通り、御祭神は武甕槌命・経津主命・天児屋根命・比売神。
昔、ではありますが、私も1980年代後半に一度横浜ドリームランドに来たことがありますが、「とっても空いている遊園地」という印象が。。廃園後ドリームランド関連で現在まで残っているのは、現在横浜薬科大学の図書館棟として使用されている「ホテルエンパイア」と同大学キャンパス内で建物が使用されている「横浜ドリームボウル」、そしてこの相州春日神社だけなのだそう。
最寄駅は、横浜市営地下鉄ブルーライン「下飯田」駅、あるいは小田急江ノ島線「六会日大前」駅。どちらからも、徒歩だと30分以上かかります。
神社外観。
正面の鳥居。その先には、春日大社の建築様式に倣って建てられた楼門があります。
鳥居脇にある御由緒板。
拝殿。
境内社の正一位稲荷大明神。
神鹿苑の鹿たち。
境内の様子。
手水鉢にも鹿がいました。
MAP
神奈川県横浜市戸塚区俣野町700