惣吉稲荷神社

2018.05.18[ 神社 ]

惣吉稲荷神社

忠実に仕えた下男の名が付けられたお稲荷さま 惣吉稲荷神社

もともと南北朝時代にこの地に造られた無量山西光寺の境内にあった稲荷社が起源と伝わる「惣吉稲荷神社」。稲荷社そのものの創建年代は定かではありませんが、無量山西光寺は1359年に開山したと云われています。

御祭神は、宇迦之御魂命。

徳川家康の江戸入城の翌年、旗本の大岡義成が地頭としてこの地を与えられたそう。義成には惣吉という名の下男がいて、義成の死後も西光寺の寺男となり墓を守ったと伝わっています。やがて惣吉の行いをたたえた人々が、寺の末社だった稲荷社を「惣吉稲荷」と呼ぶようになり、それが後世にそのまま残ったのだそう。主人の名ではなく、下男の名が付けられたお稲荷さまです。ちなみに西光寺は後に廃寺になったようですが、神社はそのまま残りました。

現在の社殿は昭和36年に造られたものだそうです。

最寄駅は、小田急小田原線「相模大野」駅。

境内の案内板。

「中和田延文四年の板碑」が納められている小屋。阿弥陀如来三尊来迎が刻まれているそう。相模原市の重要文化財に指定されています。

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