出世稲荷神社(中央区)

2017.08.18[ 神社 ]

出世稲荷神社

初代市川団十郎が日参し名をあげたことから「出世稲荷」と呼ばれるようになった神社 出世稲荷神社(中央区)

江戸時代初期に、この地にあった庄司甚右衛他数名が住む仮屋敷内に京都伏見大社を勧請し創建された「出世稲荷神社」。

この「庄司甚右衛」という人物、神社の掲示板(御由緒)では「北条家浪人」となっていますが、吉原遊郭(元吉原)を作った「庄司甚右衛門」と同一なのでしょうか?

歌舞伎役者の初代市川団十郎が日参し名をあげたことから「出世稲荷」と呼ばれるようになったと云われています。

江戸時代の数々の災難を乗り越えたそうですが、関東大震災の時に社殿が焼失。この時は椙森神社の拝殿の古材を再利用して再建されました。なおご本尊は江戸時代から先の戦災まで、災禍を免れて無事だそう。

扁額は「出世稲荷大明神」とともに「岩代稲荷神社」が掲げられていますが、岩代稲荷神社は後年に合祀されたそう。

御祭神は宇迦之御魂神。

現在はマンションの一角、というか、マンションの敷地の隅に追いやられている、という感じですが、マンションのそばには神社の由緒を記した掲示も出ており、地域の方々の篤い思いを感じます。広い境内に多くの参拝客、という姿だけが神社ではないですよね。

最寄駅は東京都営地下鉄浅草線「人形町」駅。徒歩1・2分ほど。

マンションの駐輪場脇に社標があります。

駐輪場をさらに進むと鳥居が見えます。

ありました。。

扁額。「出世稲荷大明神」と「岩代稲荷神社」と書かれています。

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