神鳥前川神社
2017.10.13[ 神社 ]
1187年創建・日本武尊と弟橘比売を祀る武蔵国都筑郡恩田村の総鎮守
神鳥前川神社
1187年、武蔵国の桝杉城(現在の生田緑地内)城主・稲毛重成により創建された「神鳥前川神社(しとどまえかわじんじゃ)」。
稲毛重成が夢の中でお告げを受け、日本武尊とその妃である弟橘比売を御祭神として祠を建て、「白鳥前川神社」と名付けたと伝わっています。そして時代が下る中で「白鳥」が「神鳥」となり、これを「シトド」又は「シトトリ」と読むようになったそう。ちなみに現在神社がある地域は「しらとり台」と呼ばれています。
明治期に神明社を合祀したとことにより、現在の御祭神は、日本武尊・弟橘比売・伊弉諾尊・伊弉冊尊の四柱となっています。
江戸時代には、土地の有力者・土志田半兵衛によって「日本一の大幟」とされる、約12mの大幟が奉納されました。現在はアルミ製の幟竿が社殿の前にありますが、かつては鳥居の前にあったそうです。
こちらの神社を創建した稲毛重成(稲毛三郎)はもともと平家側だったそうですが、この時代特有?の数々の謀略の中で名をあげ、そして謀略の中で討たれた鎌倉時代初期の武将。残された一族の多くは讃岐(香川県)に落ちのびたそう。
最寄駅は東急田園都市線「田奈駅」。徒歩10分ほど。現在の社殿は1988年(昭和63年)に再建された新しいもので境内も現代的に整備されていますが、恩田川沿いの丘の上に建つ、歴史と威厳を感じさせるお社です。
社殿前に設置されている「日本一の大幟」を掲げるための幟竿。これだけ引かないと収まりません。。
境内社の稲荷社と八坂神社。