下染屋神明社(府中市白糸台)
2025.12.04[ 神社 ]

日本武尊にまつわる創建譚も伝わるお伊勢さま
下染屋神明社(府中市白糸台)
日本武尊にまつわる創建譚も伝わるお伊勢さま「下染屋神明社(府中市白糸台)」。
鎌倉時代の弘長年間(1261〜1264年)の創建ではないかと伝わっています。『新編武蔵風土記稿』には、稲荷・第六天を合祀しており、江戸時代後期の時点で過去に数度遷座した後現在地に祀られるようになったと記されています。またその昔、日本武尊の衣を染め、それを入れた瓶を埋めた地に勧請したのが始まりという伝説も併せて記されています。
かつて別当を務めていた(現在もお隣にある)觀音院前にある地名案内板『下染屋』には、以下のように記されています。
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下染屋(しもそめや)は、現在の白糸台三丁目(旧甲州街道沿い)に集落の中心があった村落です。
幕末の地誌には「民戸三十七軒、甲州街道の左右に並居」(『新編武蔵風土記稿』)とあります。もともとは多摩川のほとりに集落があったそうです。
地名の起こりは、俗説として調布(てづくりぬの)を染めた所であったとか、鎌倉時代に染殿があった所とかいわれており、現在も神明社の秋祭りには「染殿神社御祭礼」の提灯が揚げられています。いずれにしても、布染めに関係のある地名のようです。古く、染屋は一つの村落で、上下二村に分かれた時期は不明ですが、寛永十二年(一六三五)の検地帳には下染屋と記録されています。染屋の名は、南北朝時代の資料に見えます。
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御祭神は、天照大御神。
現在は國領神社の兼務社となっているようです。
最寄駅は、京王電鉄京王線「武蔵野台」駅。
入口の鳥居と社標。
参道にあった小祠。境内社でしょうか?
参道の狛犬。
手水舎。
社殿。
社殿の隣にあるのは、下染屋公民館。
MAP
東京都府中市白糸台3丁目10−1