王子稲荷神社
2017.06.08[ 神社 ]
「東国三十三国稲荷総司」として崇敬を集め、江戸屈指の人気を誇ったお稲荷さま
王子稲荷神社
「東国三十三国稲荷総司」として崇敬を集めた「王子稲荷神社」。
創建年代は不詳。源義家が奥州征伐の際にこちらを深く信仰して「関東稲荷総司」と崇めたと伝わっています。当時は「岸稲荷」と称していたようですが、王子神社がきっかけでこの地が「王子村」になり、その影響で「王子稲荷神社」と称するようになったそう。
御祭神は、宇迦之御魂神、宇気母智之神(うけもちのかみ)、和久産巣日神。
江戸時代には近隣の王子神社とともに将軍家祈願所に定められました。現在の社殿は十一代将軍・徳川家斉が1822年に造営したものだそうです。
落語「王子の狐」の舞台でもあり、また大晦日の「王子稲荷の狐火」と呼ばれる、関八州の狐が装束を改めてこの神社を参拝したと伝わる狐火の逸話も合わせ、江戸時代には江戸屈指の人気を誇ったそう。
最寄駅はJR京浜東北線・東京メトロ南北線「王子」駅。徒歩5分ほど。あえて写真には収めませんでしたが、「御穴様」と呼ばれる狐穴もお詣り可能。決して広い訳ではないのですが、見処いっぱいのお稲荷さまです。
神門。
神門の先のこの階段の上に拝殿があります。