杉山社(川崎市多摩区西生田)
2022.04.13[ 神社 ]
江戸時代には五段田村の鎮守として祀られていた「杉山社(川崎市多摩区西生田)」。
創建年代は不明ですが、1613年(慶長18年)再建の棟札が残っていることから、江戸開府以前の創建と思われます。江戸時代には五段田村の鎮守として祀られていました。
境内に掲げられている御由緒板には、以下のように記されています。
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鶴見川沿いとその周辺のみに多く分布する杉山神社は遠く天太玉命(アメノフトダマノミコト)を祖とする古代の名族忌部(インベ)氏の阿波の一族が房総に移住して安房神社を祀り、さらに白鳳三年(六七四年)都築の丘に創始した杉山神社が祖とされる。その後都筑郡唯一の式内社とされ、その霊験をもって当時の主に都筑郡と橘樹郡に多数勧請された。
当杉山神社もそのうちの一社とされ、創建の時期は不明であるが、江戸時代に編纂された新編武蔵風土記稿によれば、「当社勧請の年代を詳らかにせず、古棟札に慶長十八年(一六一三年)卯月一日願主本多佐渡守再造のよしをしるしたれば、これより先に勧請せしことしるべし」とあるので、江戸時代より以前に勧請されたことがわかる。
郷土の伝承では、八幡太郎義家(一〇三九〜一一〇六)が奥州征伐のため、この土地を通過する際、神託により当社を建てたという。その後、鎌倉時代枡形山城主稲毛三郎重成(?〜一二〇五)が厚く崇敬したとのことである。
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杉山神社を「忌部氏によって天太玉命を祀った神社」とする考え方はいくつかの杉山神社に共通する見方のようで、こちらの神社もそれに基づいた記述となっています(個人的にはこの説には同意しかねますが)。
御祭神は、日本武尊。
現在は登戸稲荷社の兼務社となっているようです。
最寄駅は、小田急小田原線「読売ランド前」駅。徒歩約3・4分ほど。
神社入口の石段。神社の北側にあります。
石段を登った後は、平坦な参道を延々と進みます。
70〜80mほど先に、鳥居があります。
鳥居前からの眺め。
拝殿。
境内社。
境内の御由緒板。
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MAP
神奈川県川崎市多摩区西生田3丁目3−2