子安八幡神社(仲池上)
2020.02.26[ 神社 ]
鎌倉時代創建・池上本門寺の鎮守として長い間祀られていた八幡さま
子安八幡神社(仲池上)
鎌倉時代創建・池上本門寺の鎮守として長い間祀られていた「子安八幡神社(仲池上)」。
1256年(康元元年)、池上郷の領主だった池上宗仲により、現在の池上本門寺内に鎌倉・鶴岡八幡宮の御分霊を勧請し奉斎したのが起源と伝わっています。
1258年(正嘉2年)、天災・疫病の流行があり、宗仲の妻も懐妊中に疫病を患ったのですが、病気平癒と安産を祈願したところ病は癒えて無事に出産したそう。そういった経緯から人々から「子安八幡」と呼ばれるようになったと云います。
その後しばらくは池上本門寺の鎮守として寺の境内にあったのですが、1581年(天正9年)に現在地に遷座しました。
上述の経緯から、長い間大比留姫尊が御祭神として祀られていたそうです。1973年(明治6年)に改めて品陀和気命を御祭神としました。
境内から西側を見ると、素晴らしい眺め。かつては呑川沿いの田園風景を一望できたのだと思います。16世紀に遷座したそうですが、この場所も神社があるのにとてもふさわしい場所だと感じました。なお、訪問時は改修工事中で、御神体は舞殿に移されていました。
最寄駅は、都営地下鉄浅草線「西馬込」駅。徒歩10分ほど。
西側に設けられた参道。
二の鳥居と社標。
丘の上の社殿。やはり西側を向いていますが、それは川のある方(そして、往時は一帯水田だったのでしょう)。こういうシチュエーションの場合、西向きの社殿(拝殿)というのは関東では結構目にします。
狛犬。
こちらは舞殿。お詣りした際には、御神体はこちらに移されていました。