元神明宮
2018.08.15[ 神社 ]
徳川家の意向に背いてまで御神体を護ったと伝わる神明さま
元神明宮
1005年に、一條天皇の勅命により創建したと伝わる「元神明宮」。当初は「神明宮」と呼ばれていました。
渡辺氏の祖とされる渡辺綱の産土神と伝わっています。
江戸時代のはじめ。徳川家康の命によって飯倉神明(現在の芝大神宮)に遷座することとなるのですが、この際、『御神体は渡せない』と考えた地元民が、御神体を隠し、昼夜これを護ったため、結局御神体は遷されずにこの地に残ったのだそう(芝大神宮は結局ここの御分霊を祀っているのだそう:芝大神宮の御由緒はこれとは別の話が伝わっています)。その結果、こちらは「元神明宮」と呼ばれるようになりました。
御祭神は、天照皇大御神。
相殿に水天宮が祀られているのですが、これは、江戸時代に、当時隣にあった有馬藩邸内に祀られていた水天宮が移転する際に、この地に御分霊を奉斎したものだそう。元の水天宮は、現在の日本橋蛎殻町の「水天宮」。あの「なさけありまの水天宮」です。
現在の社殿は、近代的なビルの一角(鳥居を通ってくると2階相当部分)になっています。これは1994年に完成したもの。
最寄駅は、都営大江戸線「赤羽橋」駅。
鳥居をくぐり石段を登った先の風景。
2階はこんな感じ。
石段の横にある境内社。見た感じ「富士塚」かと思ったのですが、祀られているのはお稲荷さま。