元宿堰稲荷神社(足立区千住桜木)

2025.08.01[ 神社 ]

元宿堰稲荷神社(足立区千住桜木)

元宿堀にお祀りされた稲荷社 元宿堰稲荷神社(足立区千住桜木)

千住桜木町の鎮守神「元宿堰稲荷神社(足立区千住桜木)」。

1755年(宝暦4年)に、元宿堀にお祀りされたのが起源と云います。その後1945年(昭和20年)に元宿神社に合祀されましたが、1948年(昭和23年)に桜木町の鎮守として現在地に改めて奉斎されるようになりました。

境内の御由緒板には、以下のように記されています。

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當社は第百十六代桃園天皇の御代宝暦四戌歳(一、七五五)九代徳川家重将軍の時と伝ふるのみにして其の年代を詳しくせずと云えども古来より当地に鎮座し郷民の信仰厚く年中の祭祀も継続し来りしが昭和廿年十一月に至って元宿神社飛地境内社に編入となりしが本地域に獨独立神社なく住民一同はその心から奉斎する社を恋し再度昭和廿三年二月十三日桜木町総鎮守として設立となる。
昭和廿七年七月十日宗教法人承認、同廿九年四月1十日御社殿改築す

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元宮があったのはかつて元宿堀があった場所で、足立区による案内板には以下のように記されています。

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ここは元宿堀があった場所

江戸時代、ここには荒川(後の隅田川)につながる水路があり、元宿圦と呼ばれました。
葛飾北斎の「富嶽三十六景 武州千住」は、この場所から描かれたと推定されています。堰の前にネギを運ぶ馬子、水路に釣り糸を垂れる人たち、その先に荒川(後の隅田川)と思われる河川と富士山が描かれています。
昭和十年頃までの元宿堀は、荒川(通称隅田川)への船の出入り口で、付近に十数人の船頭衆が住み、小さな港のようでした。
その後、公共下水道が整備されたことにより元宿堀はその役割を終え、昭和四十五年に水路は埋め立てられ、平成二十二年の道路改良工事等を経て現在の形になりました。

平成二十四年六月
足立区

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御祭神は、宇迦之御魂命・大国主大神。

最寄駅は、各線「北千住」駅。徒歩だと20分以上はかかると思います。

元宿堀の跡地。写真右奥に向かって下っているのがわかると思います。

堀にある、元宿堰稲荷神社の元宮。

足立区による案内板『ここは元宿堀があった場所』。

こちらが現在の元宿堰稲荷神社。堀跡から少し南側に行った場所にあります。

社殿。

境内社の水神祠。

MAP

東京都足立区千住桜木1丁目15

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