溝合神社(府中市小柳町)
2025.03.30[ 神社 ]
庚申の講中が元になってできた神社?
溝合神社(府中市小柳町)
庚申塔をお祀りしている「溝合神社(府中市小柳町)」。
庚申塔の覆屋の中に『奉納 猿田彦大神』と書かれた木板があり、そこに「大正六年三月十五日」とあるので、大正期に神社としてお祀りするようになったのではないかと思われます。道祖神から明治以降に猿田彦を祀る神社になったものは南関東ではよく見かけますが、庚申塔から猿田彦を祀る神社になったものは比較的珍しいかも?
坂道の途中に神社があるのですが、この坂は「庚申坂」と呼ばれています。府中市の案内板には、以下のように記されています。
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庚申坂(こうしんざか)
この坂の名は、溝合神社にまつられている「庚申石橋供養塔」「青面金剛像」の二つの慶申塔に由来します。
庚申信仰は、江戸時代に広く流布した民間信仰です。これは人の身中にいて人を短命にする三匹の虫(三戸)を除いて長生きを願うという信仰です。この信仰のために人々は講をつくり、六十日に一度の庚申の日に寄り合い夜を明かします。また、講中では盛んに供養の庚申塔を造っています。庚申塔は、現在六十四基あります。
昭和六十年三月
府中市
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上記の通り、御祭神は、猿田彦大神。
最寄駅は、京王電鉄京王線「多磨霊園」駅。
外観。庚申坂の途中にお祀りされています。
正面の鳥居。
覆屋。
覆屋の中の様子。
境内にある『庚申石橋供養塔』。
府中市による案内板『庚申坂』。
MAP
東京都府中市小柳町2丁目59