三輪椙山神社(町田市三輪町)
2022.01.30[ 神社 ]
大神神社の御祭神をいただき祀ったと伝わる「三輪椙山神社(町田市三輪町)」。
877年(元慶元年)に、この地が大神神社の御神体である三輪山(三諸山)の山容に似ていたことから勧請・創建されたと伝わっています。大神神社の社史にも『武蔵国の三輪神社(上下二社)に、ご祭神(大物主神)をおくった』と記されているそうです(ちなみにこちらは下三輪で、上三輪は現在の三輪熊野神社のこと)。
境内に掲げられている「椙山神社由緒」には、以下のように記されています。
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当社は「古事記」や「日本書紀」にも記されている有名な大和の国の三輪の里(現奈良県桜井市三輪町)に鎮座する大神(三輪)神社の御神体である秀麗な三輪山に、この附近の山容がよく似ているところから、元慶元年(八七七年)当地に勧請されたとの伝承がある。
御神体は不動明王が鋳出されている御鏡であって裏面に「下三輪総鎮守、寛文四年(一六六四)大吉と刻まれている。
特に社号「椙山」はめずらしく武相地区に七十二の「杉山社」があるが、当社の椙(國字)は唯一のものである。
総氏子中により奉納された文政二年九月吉祥日の銘がある鰐口と嘉永四年(一八五一)建立の江戸時代で遺存しているものとしては近隣にあまり例のない石造大鳥居の奉額に「椙山大明神」と記されている等、まことに古い貴重な歴史を物語っている。
昭和二十年頃までは広い境内に樹齢五六百年を経た杉や松の巨木がうっ蒼として、椙山の社・鎮守の森そのもののたたずまいであった。
昭和四十七年荘厳華麗で精緻を極めた神殿の覆屋を改装し幣殿と拝殿を改築、参道を改修し、境内を整備した。
明治末年下三輪大戸にあった大戸明神が合祀された。
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御祭神は、日本武尊、大物主命、意富斗能地神。意富斗能地神は、明治期に合祀された大戸明神の御祭神だと思われます。
もともとこの地にあった杉山(椙山)神社に大物主命が合祀されたのか、あるいはその逆なのか?ちょっぴり(いや、結構)気になります。。
最寄駅は、小田急小田原線「鶴川」駅。
正面の鳥居と社標。
鳥居の扁額。
参道の途中にあるニノ鳥居。
拝殿。
拝殿前の狛犬。
境内社の西谷戸稲荷。
MAP
東京都町田市三輪町1618