北野神社(大田区南馬込)
2020.03.03[ 神社 ]
「新井宿義民六人衆」のひとりと伝わる人物が創建した天神さま
北野神社(大田区南馬込)
室町時代創建・北野天満宮の御分霊を勧請し創建された「北野神社(大田区南馬込)」。
この地の住民(名主?)だった平林重郎左衛門が京都・北野天満宮の御分霊を勧請し、天文年間(1532〜1555年)に創建されたと伝わっています。
境内に掲げられている御由緒には、以下のように記されています。
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当社は天文年間(一五三二〜一五五五年)武蔵国荏原郡馬込村東谷に居住の平林重朗座左衛門という人が、西京(京都)から北野神社の分霊を奉祀したといわれています。
当地の古老の話に、当社は芝高輪から船で大森海岸にお迎えしたという事が伝えられています。京都から北野神社の分霊をお迎えした時の事ではないかと思われます。
祭神は菅原道真公で、文筆・学問の神としてまことに霊験あらたかな神様です。
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ちなみに上記の中の「平林重朗座左衛門」という名は、あの「新井宿義民六人衆」のひとり「平林十郎左衛門」と同じ(当時家長の名前は代々引き継がれています)。関東(というか、旧武蔵国領)における旧幕府領の中には本当に「義民伝」多いですね。当時の支配階級のクソっぷりがよくわかります。
最寄駅は、都営浅草線「西馬込」駅、あるいは「馬込」駅。
神社の入口。左側には遊具もあり、公園のよう。
参道。
拝殿前の鳥居。
境内にある御由緒板。
境内社の稲荷社。
境内にある「筆塚」。