蔵前神社
2017.05.23[ 神社 ]
江戸勧進相撲の中心地のひとつ・江戸城鬼門除けの守護神として徳川綱吉により勧請された八幡社
蔵前神社
1694年に、徳川第五代将軍徳川綱吉により石清水八幡宮を勧請して創建された「蔵前神社」。江戸城鬼門除けの守護神として広大な領地(現在の6倍とも)を有し、崇敬されていました。創建時は「石清水八幡宮」、一般には「藏前八幡」あるい「東石清水宮」と呼ばれていたそうです。現在は大通り(江戸通り)から一本裏にありますが、かつては大通りに面していました。
江戸時代には勧進相撲が行われ、富岡八幡宮、回向院、湯島天神とともに江戸勧進相撲の中心地となりました。
関東大震災と先の戦災で相次いで被災し、戦後に近隣の稲荷社を合祀、現在の「蔵前神社」に改称されました。
御祭神は誉田別天皇、息長足姫命、姫大神、倉稲魂命、菅原道真公、塩土翁命。八幡さまと、合祀されたそれぞれの御祭神ですね。
最寄駅は都営浅草線・大江戸線「蔵前」駅。徒歩1分ほど。場所柄観光客も多いのですが、表の通りに面していない分、落ち着いた雰囲気の神社です。
境内の「元犬像」。ここ蔵前神社は古典落語「元犬」の舞台となっているそうです。
名力士の名が刻まれている石玉垣。
境内社の福徳稲荷神社。