金砂山観音堂鼻黒稲荷大明神(藤沢市藤沢)
2024.06.17[ 神社 ]
金砂山観音堂の境内にお祀りされている「金砂山観音堂鼻黒稲荷大明神(藤沢市藤沢)」。
金砂山観音堂は寛永年間に建立されたと云い、「帯解観音」と呼ばれ安産・子育てのご利益があると謳われ、多くの女性が参詣したそうです。
鼻黒稲荷については創建年代は不明ですが、すぐそばにある「鼻黒稲荷大明神」と同じ経緯があるものと思われますのでそちらをご参照ください。
金砂山観音堂について、入口に掲げられている『緒言』には、以下のように記されています。
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夫れ霊験顕著なる金砂山子育安産帯解観世音菩薩は今を去る三百有余年前即ち寛永年間に金井満西なる者不思議の霊夢を感じて一宇を建立す参詣者常に群を成し善男善女の利益感應を蒙ること多し其後天保年間に梶某なる者再築してい一層美観を添え慈徳倍々輝けり然るに星移り物換り明治の初年に堂宇廃絶し眞浄院に移轉し一堂を新築せんと欲して木材を集めしに不幸十三年の大火の災禍に罹り一燼の冷灰を化す又其後毛利觀道和尚十万の浄財に依り一堂字を新築せられしも維持の基礎輩固ならざりし為め廃減に販したるは痛措に堪えず不肖常に復興の願意念頭を去らざること年あり然るに大非救世の機縁熟せしにや今回有志と相計り往昔安置の砂山に圖の如き堂字を建立し觀音音玅智力の慈徳を仰ぎ又富地の舊蹟を復興し繁栄の一助にせんと欲すれども十万信者の倍仰力に依らずんば竣工を期し難し故に信徒諸氏は此の擧を替して浄財を寄付し起立塔像の巧徳を蒙り福聚海無量現受無比楽の美果を得られんことを希ふ
大正五年七月二日
金砂山観世音世話人
眞淨院住職 原悦道
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最寄駅は、各線「藤沢」駅。東海道「藤沢橋」交差点のすぐそばにあります。
金紗山観音堂の入口。
階段を登ったところの眺め。正面にあるのは、金砂山観音堂。
こちらが鼻黒稲荷大明神の社殿。
境内の石塔群その1。
境内の石塔群その2。
MAP
神奈川県藤沢市藤沢692