田町稲荷神社(川崎市川崎区)

2021.06.26[ 神社 ]

田町稲荷神社(川崎市川崎区)

御神体が盗まれた後にお稲荷さまを勧請・合祀された元辨天さま 田町稲荷神社(川崎市川崎区)

御神体が盗まれた後にお稲荷さまを勧請・合祀された元辨天さま「田町稲荷神社(川崎市川崎区)」。

創建年代は不明ですが、かつては清宝院(現智覚院千蔵寺)の境内に祀られていた辨天社が起源と伝わっています。しかし御神体が盗難に遭い、新たに宇迦之御魂神、大宜都比売神を勧請し合祀して、稲荷神社として再興されました。現在地には1952年(昭和27年)に遷座しました。

境内にある御由緒書には、以下のように記されています。

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元清宝院除地内(中瀬の小松製作所の東南隅・現智覚院千蔵寺境内)に弁天社の末社(建立年代不明)としてあり、いつの頃かご神体たる神像が盗難に遭い失われたこともあり、宝暦十四年(一七六四)正月名主池上七左衛門、小島六郎左衛門他十一名が願主となり勧請し、祭神の宇迦之御魂神、大宜都比売神を合祀し、稲荷神社と称するようになった。
池上名主家の屋敷神は屋敷内(現在の東門前小)に祀られていて、田町稲荷神社は池上七左衛門の七稲荷(上・下田町、出来町、日の出、昭和、四ツ谷、観音の一部)と小島六郎右衛門の六稲荷(江川、上・下殿町)の両稲荷新田の中心部東南の方向に向けられて建立されたと考えられます。そして、昭和二十七年八月十三日、川崎市の下水道処理ポンプ場を作る為に、現在地まで社殿をそのまま「コロ」で引いて移され遷座せられました。

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御祭神は、宇迦之御魂神・大宜都比売神・市杵島比売神。

現在は川崎大師駅そばにある若宮八幡宮の兼務社となっております。

最寄駅は、京浜急行電鉄大師線「大師橋」駅。

正面の鳥居。

拝殿。

力石と手水鉢。何の変哲もない感じですが、この手水鉢、延宝8年(1680年)に奉納されたもので、川崎市内最古のものだそう。

MAP

神奈川県川崎市川崎区田町2丁目3−5

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