王子神社(横浜市戸塚区柏尾町)

2022.08.06[ 神社 ]

護良親王の御首が葬られた場所と伝わる神社 王子神社(横浜市戸塚区柏尾町)

建武中興に尽力した護良親王の御首が葬られた場所と伝わる「王子神社(横浜市戸塚区柏尾町)」。

元弘の乱で功績を挙げ、鎌倉幕府倒幕に貢献した後醍醐天皇の第三皇子・護良親王(現在は一般的には『もりよししんのう』と呼びますが、鎌倉宮とこちら王子神社では『もりながしんのう』と呼んでいます)。しかし後醍醐天皇に裏切られ足利方に捕えられ、鎌倉に幽閉された後に足利直義の命を受けた淵辺義博によって殺害されました。晒されていた首を、侍女が密かに持ち出し、当地の豪族・斉藤氏を頼ってきたと云います。その首を井戸で洗って清め、現在本殿がある場所の地中に葬り奉ったのが王子神社の起源と云われています。

神奈川県神社庁のサイトには、御由緒について以下のように記されています。

==========

護良親王が弑せられ給うた時、侍者、その御首を奉じて当地四抗の勤皇の郷土斉藤氏を頼り、ひそかに現本殿の位置に埋葬したと伝える。
親王の御首を洗い清めた井戸を「首洗(くびあらい)井戸」と称し神社付近にある。
井戸の傍の大杉は伐採しても不思議に新芽を生じたが、昭和35年頃焼損した。
御首を一時隠し奉った所を「御墓」といい老松があったが、これも明治末年落雷に焼損した。
四抗とは御首を洗う為の四本杭の簀の子の意、或いは鎌倉街道上で鎌倉から山を四つ越えた(よつごえ)の転訛という。
社殿は当初西北に向いていたが東海道の往来に支障ありとて現在の東南向きに変えたという。

==========
(以上、神奈川県神社庁サイトより抜粋)

御祭神は、護良親王命。護良親王を祀った神社といえば鎌倉宮が有名ですが、こちらの方が長い歴史があるんですね。

現在は鎌倉にある五社稲荷神社の兼務社となっているようです。

最寄駅は、JR横須賀線「東戸塚」駅、あるいはJR東海道線・横須賀線「戸塚」駅。どちらからも徒歩だと25〜30分ほどでしょうか。。

正面の鳥居。

細長い参道を進みます。

拝殿。

拝殿前の狛犬。

境内社の弁天社。

境内社の豊受大神宮。左端に写っているのは子神社。

境内社の柏尾稲荷社。

MAP

神奈川県横浜市戸塚区柏尾町939

特集

閲覧ランキング

モバイルバージョンを終了