笠のぎ稲荷神社
2017.03.29[ 神社 ]
蒙古襲来の際に国家の安泰を祈願したと伝わる霊験あらたかなお稲荷様
笠のぎ稲荷神社
天慶年間(10世紀中頃)に伏見稲荷大社の御分霊を勧請し創建した「笠のぎ稲荷神社」。蒙古襲来の際には時の執権北条時宗が菊一の銘刀と神鈴を奉納して国家の安泰を祈願したと伝わっています。
江戸中期に稲荷山の中腹から山麓に遷座。この頃、神社の前を通ると笠が自然と脱げたことから、「笠脱稲荷大明神」と称されるようになりました。なおおそらくこの神社ができてから「稲荷山」と呼ばれるようになったと思われるこの山、現在のどこなのか?近隣で高い場所といえばもしかしたら「立町みはらし公園」とも思ったのですが、調べきれませんでした。。
明治期の鉄道開通に際し現在地に遷座。その後関東大震災、先の大戦での空襲被害に遭いながらも戦後すぐに仮社殿にて再建。現在の社殿は昭和54年に再建されました。
御祭神は宇迦之魂命。相殿に明治天皇、日本武尊。
古くからカサ (性病・婦人病) が治るという伝承があり、病気にかかった女性は土団子を作って神前に供えてお百度参りを行っていたそう。病気平癒にもご利益のあるお稲荷様です。
日曜日の日中にお詣りしたのですが、多くの地元の方々がお詣りされていました。とても近年に移動させられたとは思えないような、雰囲気のある神社です。
最寄駅は京浜急行本線「神奈川新町」駅。徒歩2分ほど。「仲木戸」駅からも徒歩5分ほど。