十番稲荷神社
2018.08.16[ 神社 ]
港七福神のひとつ・かつてこの地にあったふたつの神社が合祀されてできた神社
十番稲荷神社
かつてこの地にあったふたつの神社が合祀されてできた「十番稲荷神社」。
そのひとつが「末広神社」。江戸時代に創建され「青柳稲荷」と呼ばれていたそうですが、その中の木の枝が扇の形をしていたことから「末広の柳」と呼ばれ、これが社名に付けられ、明治時代に「末広神社」と改称されたそう。
もうひとつの「竹長稲荷神社」は、創建712年とも822年とも伝えられる古社。延喜式内社・稗田神社の論社のひとつと伝わっています(※稗田神社の論社は多数あります)。江戸時代に永坂町に遷座されました。
この両社が戦後に合祀され、現在の「十番稲荷神社」となりました。現在は「港七福神めぐり」の一つとして、宝船を祀っています。
御祭神は、倉稲魂命・日本武尊・市杵島姫命・田心姫命・湍津姫命。
江戸時代後期にこの辺りで起きた大火により、周囲は焼け野原となりました。その際に、備中成羽の領主、山崎主税助の屋敷だけが無事に残ったそう。これは邸内の池の大蛙が、水を吹きかけて猛火を退けたからであると云われ、この後青柳稲荷(末広神社)で頒布された「上」という一字が書かれた御札は「上の字様」と呼ばれ、防火のお守りとして信仰を集めたと云われています。
港七福神のひとつ「宝船」となっています。