穴八幡宮
2017.02.16[ 神社 ]
「前九年の役」で勝利した源義家が、凱旋の帰途で兜と太刀を納めたのが起源と伝わる「穴八幡宮」。1062年創建。
時は下り江戸初期、この地に的場を造った際に、松に鳩が三羽ずつとまっていたことからこれを「瑞兆」として石清水八幡宮を勧請し社殿を建造しました。この際に山裾を切り開いたところ、穴から銅製の阿弥陀仏像が見つかったことからこちらも神殿に祀るようになったと伝わっています。その後も幕府の祈願所として、徳川将軍家に篤く慕われていました。また「蟲封じ」にご利益があるとされ、江戸庶民からも慕われていたそう。
先の戦争で被災しましたが、戦後に復興。さらに近年「御鎮座900年事業」として拝殿をはじめ境内の建造物が整備されています。
こちらの神社は「一陽来復」のお守りで有名です。一陽来復とは、『冬が終わり春が来ること。新年が来ること。また、悪いことが続いた後で幸運に向かうこと』。立春を祝うのにふさわしい言葉ですね。ちなみにこのお守りを家の中に祀るのには方角はもちろん、時間も決められています。初めてお詣りした日はちょうど「一陽来復」のお守りの配布期間で、露店も出ていて大いに賑わっていました。私もお守りをいただくため並びましたが、待ち時間は40分ほど。これはもしかしたらこの神社では短い方だったのかも?それくらい多くの方が「一陽来復」のお守りを求めてやってきます。
最寄駅は東京メトロ東西戦「早稲田」駅。副都心線「西早稲田」駅から歩くと約10分ほど。
御祭神は応神天皇、仲哀天皇、神功皇后。「江戸八所八幡宮」のひとつです。
追記:
御朱印をいただいてきました。また写真を追加しました。
大鳥居。
大鳥居をくぐってすぐのところにある「流鏑馬」像。
二の鳥居。
随神門。1988年の造営。
鼓楼。こちらは2015年の造営。