天沼熊野神社(杉並区天沼)

2024.07.08[ 神社 ]

古くから『十二所権現』としてお祀りされていた神社 天沼熊野神社(杉並区天沼)

明治期には天沼村の村社だった「天沼熊野神社(杉並区天沼)」。

768年、東海道巡察使(紀朝臣廣名)が武蔵国に来た時に氏神を勧請したのが起源と伝わっています。また鎌倉幕府討幕の際に、新田義貞が鎌倉へ向かう途中にこの地に陣を敷き、その際に社殿を建立したとも、あるいは1395年(応永2年)にこの地で帰農した朝倉三河守が社殿を修復し、それから十二所権現と称するようになったとも伝えられています。江戸時代までは十二所権現社と称し、明治期に現在の「熊野神社」に改称、天沼村の村社となっていました。

御祭神は、伊邪那美命。

最寄駅は、JR中央本線・東京メトロ丸ノ内線「荻窪」駅、あるいはJR中央本線「阿佐ヶ谷」駅。

神社外観。住宅街の中に鎮座しています。

正面の鳥居。

境内の様子。

拝殿。

鳥居脇にお祀りされている境内社の白玉稲荷神社。

白玉稲荷神社前にある道祖神。

こちらは境内奥にある境内社。

境内社の脇にある『出世杉』の根。神社による案内文には、以下のように記されています。

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この古木は、写真左側の杉の木の根であります(昭和十六年頃)。
写真二本の杉の木は、新田義貞公が鎌倉幕府を倒す為、鎌倉へ進軍中(一三三三年)、この天沼の熊野神社に立ち寄り利を祈願してお手植えしたと伝えられています。
新田義貞公が、その願いを叶えた為、近隣の古老達は、この杉を「心願成就の杉」とか「出世杉」と呼んで大切にしてきました。残念なことに、昭和二一年に枯れた為二本とも切ってしまいました。その後は、左の杉の切り株だけが残って、地上に顔を出していましたが、平成二年に掘り出された後、平成七年に数備され現在に至っています。
皆様方も、この杉の木にご祈念なさって願い事を叶えてください。

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MAP

東京都杉並区天沼2丁目40−2

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