八百屋お七・吉三郎の比翼塚(文京区本駒込)

2025.01.23[ 史跡・公園等 ]

八百屋お七・吉三郎の比翼塚(文京区本駒込)

八百屋お七と小姓吉三郎の恋物語を偲ぶ石碑 八百屋お七・吉三郎の比翼塚(文京区本駒込)

八百屋お七と小姓吉三郎の恋物語を偲ぶ「八百屋お七・吉三郎の比翼塚(文京区本駒込)」。

駒込吉祥寺の境内にあります。1966年(昭和41年)に、日本紀行文学学会によって建立されました。

お七の話は様々な種類のものがあり、どれも物語として脚色されていて「事実」とはかけ離れていると云われるのですが、逆に言うと「火付をして処刑された」以外は確かなものはないよう。とりあえず、後の多くの作品に影響を与えたという井原西鶴の『好色五人女』に収められている「恋草からげし八百屋物語」の一部(お七が処刑されるまで)を要約すると、

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江戸・本郷の八百屋八兵衛の一家は、大火によって駒込の吉祥寺に避難する。ここで八兵衛の娘・お七と寺の小姓・吉三郎は出逢い、恋に落ちる。しかし避難は一時のこと、やがて家は再建され、お七も本郷へと帰る。吉三郎への想いが募らせたお七は、また火事になれば吉三郎に逢えると思い、家に火をつける。幸いにも周囲の人がすぐに気づき消し止められるが、火付は重罪。その罪を自白したお七は市中引き回しの上火刑に処せられた_

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実際に避難した先は、吉祥寺ではなく正仙院というところで、これは一説には駒込の円乗寺だと伝わっていますが、ここの比翼塚は、『好色五人女』をベースにして、あえて吉祥寺に造られたようですね。

最寄駅は、東京メトロ南北線「本駒込」駅。徒歩約5分ほど。

駒込吉祥寺の参道脇にあります。

正面から。

その横には、1722年(享保7年)に鋳造された青銅製の釈迦如来坐像『吉祥寺大仏』があります。

こちらは吉祥寺の本堂。

MAP

東京都文京区本駒込3丁目19 吉祥寺境内

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