大塚・歳勝土遺跡公園
2018.12.02[ 史跡・公園等 ]
弥生時代の大規模な環濠集落が発掘された、国指定史跡
大塚・歳勝土遺跡公園
弥生時代の大規模な環濠集落が発掘された、国の史跡「大塚・歳勝土遺跡公園」。
1972年、港北ニュータウン開発に伴う事前発掘調査により発見された、弥生時代中期の環濠集落(大塚遺跡)と方形周溝墓群(歳勝土遺跡)の跡地で、1986年に国の史跡に指定され、1996年に「大塚・歳勝土遺跡公園」として、その一部が保存・復元された上で公開されています。
「大塚遺跡」跡には、全体の東側1/3ほどが保存され、竪穴住居や高床式倉庫が復元され展示されています。しかし残りの部分は、、残念ながら港北ニュータウンの開発により削られてしまっています(その延長線上にあるのが「センター北」駅)。
「歳勝土遺跡」跡には、この集落で亡くなった人々を葬ったと思われる方形周溝墓がいくつか復元されていますが、全体としては芝生で覆われた「市民の憩いの場」と行った風情。集落があった当時はこんなに見通しはよくなかったのでは?と思います。
弥生時代の大規模な環濠集落の跡が、完全な形で発掘されたものとして、歴史的価値が非常に高いもののよう。それなら、全体を保存するように、、と思ったりしますが、やはり難しかったんでしょうね。
最寄駅は、横浜市営地下鉄各線「センター北」駅。徒歩数分。入園無料です。
公園の案内図。
大塚遺跡発掘時の航空写真。
復元された住居。一部は、住居の中まで見学可能です。
復元された高床式倉庫。
こちらは歳勝土遺跡。
センター北駅側からきたところの公園の入り口。
センター北駅側の通りの切り通し。この断面の先が大塚遺跡。つまり、ここから先が削り取られてなくなってしまった部分ということになります。