片町地蔵堂(横浜市緑区長津田)
2018.06.20[ 史跡・公園等 ]
義民伝説の残る、旧大山街道沿いのお地蔵さま
片町地蔵堂(横浜市緑区長津田)
旧大山街道沿いに残されている「片町地蔵堂」。
起源は定かではありませんが、とある逸話が残っています。
かつてこの地に住んでいた加藤外記という人が、領主に無許可で長津田より恩田に抜ける道を拓いたと云います。これを知った領主が「反逆の企ての証」として加藤外記を捕らえ、この場所で村民の前で処刑したそう(別に伝わるところによると、財産を没収されて追放された、とも)。
この領主とは、つまり岡野氏でしょうか。。そして、こういう逸話が残っているということは、加藤外記が「義民」だったということの証なのかもしれません。
因みに、この加藤外記のことを記した「加藤外記の碑」というのがこの地にあったそうなのですが、戦後に米軍のトラックが(ぶつかって?)破壊してしまったそう。進駐軍らしいお話ではあります。
地蔵の台石には「向テ右かな川 みぞノ口」「南つる間 東江戸道」と記されているとのこと。私自身はそこまで確認してきませんでした。。
最寄駅は、JR横浜線・東急田園都市線「長津田」駅。
長津田駅側から見て、お地蔵さんの左側に降っていく道が「旧大山街道」。右側は旧国道246号線。